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政治ドットコムトピックス【2020都知事選】都選管に聞いた「ホリエモンポスターはあり? なし?」

【2020都知事選】都選管に聞いた「ホリエモンポスターはあり? なし?」

投稿日2020.6.29
最終更新日2020.06.29

2020年7月5日に投開票が行なわれる東京都知事選。過去最多の22人が立候補し、話題を集めている。
本選挙の活動の中で、異彩を放つ選挙ポスター展開を行っているのが、立花孝志氏率いるホリエモン新党だ。これらの活動に問題はないのか、東京都選挙管理委員会に話を聞いた。

◎疑問1「本人が載っていないポスターは問題ない?」

ホリエモン新党は、ポスター掲示板の12番から14番まで、3枠を確保している。
立候補しているのは党首の立花孝志氏(13番)のほか、堀江貴文氏の秘書を務める齊藤健一郎氏(12番)、音楽家の服部修氏(14番)となる。
しかし、立候補者本人が写っているポスターは13番のみで、12、14番に関しては、今回立候補していない堀江貴文氏が大きくフィーチャーされたポスターになっている。
立候補者本人ではなく、著名人を大きく掲載したポスターに問題はないのか。
東京都選挙管理委員会の担当者によると、「現行法では違法ではない」とのこと。
公職選挙法第には、「第百四十三条第一項第五号のポスターには、その表面に掲示責任者及び印刷者の氏名(法人にあつては、名称)及び住所を記載しなければならない。」とはあるが、写真に関する規定は見られない。
また、候補者名の掲示も義務ではなく、写真も若い頃のものやイラストを使っても問題はない。
問題になるとすれば、掲載される写真本人の許諾を得られているかどうか。
本人の許諾なく、勝手に写真を使用することは許されないが、それは公職選挙法の範疇ではなく、「肖像権などの領域の話になります」とのことだった。

◎疑問2「1人をフィーチャーするために3つのポスター枠を確保するのは問題ない?」

こちらも法的な強制力をもって規制することは、現行法ではできないのが現状のようだ。
立候補者から、事前にポスターを選挙管理委員会に持ち込んで、「このようなポスターを貼りたいのだがどうだろうか」と問い合わせでもあれば、「この内容では有権者に誤解を与える」と指導することもできたが、今回、ホリエモン新党ではそのような動きはなかったという。
「今回、あのようなポスターをゲリラ的に貼られてしまって、我々としても手をこまねいている状態」というのが、実際のところのようだ。

◎疑問3「そもそも3枚連続、横並びで貼れたのはなぜ?」

これは、立候補届での手配が関係している。
今回、立候補の受付は告示日である6月18日に行なわれた。
受付の時間は8:30〜17:00。やる気に満ち溢れている候補者の中には、受付開始の朝8:30以前に並ぶ人もいる。
開始時間前に来た候補者が複数いた場合は、抽選を行い、何番になるかを決めるが、8:30以降に受付に来た候補者に関しては、来た順番に受付、届け出番号を付与する。この届け出番号が、掲示板でのポスターの掲載順番となる。

今回、ホリエモン新党の3人は、この制度を活用している。
12番の齋藤氏、13番の立花氏、14番の服部氏が、3人まとまって受付を行い、12番〜14番の届け出番号を確保、ポスターも横並びに3枚並べられるよう、手配したのだろうというのが大方の見方だ。
こちらに関しても、「適法な書類を用意し、適式なやりかたに則って手続きを行っている以上、選挙管理委員会としては拒否できない」とのことだった。

立花孝志氏はこれまで、多くの選挙活動の経験がある。
その経験から、立候補者の受付、届け出の出し方、順番の決まり方などを熟知していると見られる。そこから発想された、選挙手法のようだ。

あくまで個人の見解と前置きした上で、東京都選挙管理委員会の担当者は「今回のポスターは、有権者に誤解を与えかねないやり方ではないかと、個人的には思います」とのこと。今後、制度の改正などが行なわれるかもしれない。

この記事の監修者
秋圭史(株式会社PoliPoli 渉外部門)
慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、東京大学大学院に進学し、比較政治学・地域研究(朝鮮半島)を研究。修士(学術)。2024年4月より同大博士課程に進学。その傍ら、株式会社PoliPoliにて政府渉外職として日々国会議員とのコミュニケーションを担当している。(紹介note:https://note.com/polipoli_info/n/n9ccf658759b4)

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