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参政党とはどんな政党?概要や政党方針をわかりやすく解説

投稿日2023.2.2
最終更新日2025.01.14

SNSや動画を通して話題になった参政党とはどんな政党なのでしょうか。

この記事では、参政党について以下の点を解説いたします。

  • 参政党の概要
  • 参政党の政策方針
  • 議席を獲得できた要因

1、参政党とはどんな政党?

参政党とは、2020年に創立した政治団体です。

2022年の参議院選挙で初議席を獲得し、国政政党となりました。

(1)参政党の概要

名称 参政党
歴史 2020年
議席数 衆議院:3 参議院:1
幹部(ボードメンバー) 神谷宗幣、川裕一郎、鈴木あつし、北野ゆうこ、吉川りな
公式サイト https://www.sanseito.jp/ 
公式SNS YouTubeTwitterInstagramFacebook

(2)参政党の党首

参政党の党首は神谷 宗幣(かみや そうへい)氏です。
役職や経歴は以下の通りです。

名前 神谷 宗幣(かみや そうへい)
役職 代表、事務局長、ボードメンバー
経歴 関西大学法科大学院卒業。「日本の若者の意識を変える」ことを目指し、2007年吹田市議会議員に初当選。2期6年務める。2013年ネットチャンネル「CGS」を開設し、政治や歴史、経済をテーマに毎日番組を配信し、若者の意識改革に努める。

引用:参政党メンバー

(3)参政党の理念

参政党の理念は「日本の国益を守り、世界に大調和を生む」です。

綱領*として以下の3つを掲げています。

  • 先人の叡智を活かし、天皇を中心に一つにまとまる平和な国をつくる。
  • 日本国の自立と繁栄を追求し、人類の発展に寄与する。
  • 日本の精神と伝統を活かし、調和社会のモデルをつくる。

引用:参政党

*綱領とは政治団体の対策や方針を箇条書きで記したもののこと。

2、参政党の政策方針

(1)新しい国づくり「10の柱」

参政党10の柱

参政党は、新しい国づくりの政策指針として、10の柱を掲げています。
内容は以下の通りです。

  • 人とのきずなと生きがいを安心して追求できる「社会づくり」
  • 国民に健康と食の価値、元気な超高齢社会で「安心できる生活づくり」
  • 豊かさ上昇曲線の「経済づくり(令和の所得倍増戦略を実現する)」
  • 自らの幸福を自ら生み出せる「人づくり」
  • 人類社会の課題解決へ世界を先導し続ける「科学技術づくり」
  • 自らの国は自ら守る「国防力と危機管理力づくり」
  • 日本らしいリーダーシップで「世界に大調和を生む外交づくり」
  • 国民自らが選択し参加する「納得の政治・行政づくり」
  • 地球と調和的に共存する循環型の「環境・エネルギー体系と国土づくり」
  • 自由と文化と日本の国柄を守り育てる「国家アイデンティティづくり」

引用:参政党

(2)3つの重点施策

ポイント画像

参政党は主に以下の3つの課題に対して重点政策を掲げています。

  • 教育・人づくり
  • 食と健康、環境保全
  • 国のまもり

それぞれ解説いたします。

教育・人づくり

参政党は子供の教育方針に関して「学力(テストの点数)より学習力(自ら考え自ら学ぶ力)の高い日本人の育成」を掲げています。

具体的な政策としては以下の通りです。

  • 探究型のフリースクールを地方自治体が作れるようにする法改正。
  • 自ら仕事をつくり、収入を他者に依存せず、管理されない人生が設計できる公教育の実現
  • 国や地域、伝統を大切に思える自尊史観の教育

②食と健康、環境保全

参政党は食と健康、環境保全の方針に関して「化学的な物質に依存しない食と医療の実現と、それを支える循環型の環境の追求」を掲げてます。

具体的な政策としては以下の通りです。

  • 医療資源の適正配分による、膨張する医療費の抑制
  • 農薬や肥料、化学薬品を使わない農業と漁業の推進と食品表示法の見直し
  • 先人の知恵を生かした日本版 SDGs の推進

③国のまもり

参政党は国のまもり方針として、「日本の舵取りに外国勢力が関与できない体制づくり」を掲げています。

具体的な政策としては以下の通りです。

  • 薬やワクチンに依存しない治療・予防体制強化で国民の自己免疫力を高める。
  • メガソーラー・風力発電推進による環境破壊を阻止する
  • 再生可能エネルギーよりも「CO2 排出実質ゼロ」の次世代火力発電を推進する

3、参政党が2022年の参議院議員選挙で議席を獲得できた要因

参政党が発足からわずか2年で議席を獲得できた大きな要因が、SNSを活用した選挙活動です。
また、SNSの中でもYouTubeやTiktokなどの動画配信コンテンツをうまく活用した政党が投票を集めた傾向にありました。

以下は各政党のYouTube登録者ランキングです。

以下のランキングを見て分かるように、参政党は政党の中でも3位に位置しており、YouTube上での選挙活動を有利に進められていたことが分かるかと思います。

もう1つの要因として、「『反ワクチン』や『脱マスク』を主張していた」ことで認知が拡大したことです。

コロナ対策として、マスクの着用やワクチンを接種することが推奨される中で、反対意見を主張することで国民の注目を一気に集めました。また、これらの活動がTiktokなどで拡散され若い世代からの支持につながったと考えられます。

まとめ

参政党はSNSや動画コンテンツを上手く活用し、議席獲得まで実現した新たな政党です。
今後の選挙活動や政策にも注目していきましょう。

この記事の監修者
秋圭史(株式会社PoliPoli 渉外部門)
慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、東京大学大学院に進学し、比較政治学・地域研究(朝鮮半島)を研究。修士(学術)。2024年4月より同大博士課程に進学。その傍ら、株式会社PoliPoliにて政府渉外職として日々国会議員とのコミュニケーションを担当している。(紹介note:https://note.com/polipoli_info/n/n9ccf658759b4)

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