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政治ドットコムトピックスジョー・バイデン氏がアメリカ合衆国大統領最年長ランキングを大幅に更新

ジョー・バイデン氏がアメリカ合衆国大統領最年長ランキングを大幅に更新

投稿日2020.12.9
最終更新日2020.12.09

2020年11月現在、大統領選挙が終わり、第46代アメリカ合衆国大統領の就任が確実視されているジョー・バイデン氏。歴代大統領のなかで、「就任時最高齢」の大統領としても話題となっています。
では、それまで第1位だったのは誰なのか? 日本の歴代総理大臣ではどうなのか? バイデン氏の略歴とともにお伝えします。

記録更新不可能? 78歳で大統領初就任

ジョー・バイデン氏が生まれたのは1942年11月20日。大統領就任時には78歳を迎えていることになります。
これまで、アメリカ合衆国大統領の就任時最年長は、バイデン氏と熾烈な闘いを繰り広げたドナルド・トランプ氏。2017年1月20日の大統領就任段階で、70歳でした。バイデン氏はこの記録を8歳も大きく塗り替える、「史上最年長」のアメリカ合衆国大統領ということになりました。
バイデン氏を加えた最新の「就任時の年齢ランキング」上位5人は以下になります。

1位:(新)ジョー・バイデン(第46代):78歳
2位:ドナルド・トランプ(第45代):70歳
3位:ロナルド・レーガン(第33代):69歳
4位:ウィリアム・ハリソン(第9代):68歳
5位:ジェームズ・ブキャナン(第15代):65歳

78歳といえば日本では喜寿(77歳)のお祝いを済ませた年齢。今後、この記録を抜く新大統領というのは難しいかもしれません。

日本の歴代総理大臣の、就任時の年齢を高い順に並べてみると、上位5人は次のようになります。
1位 鈴木貫太郎(第42代):77歳
2位 犬養毅(第29代): 76歳
3位 清浦奎吾(第23代): 73歳9ヵ月
4位 齋藤實(第30代): 73歳5ヵ月
5位 幣原喜重郎(第44代): 73歳1ヵ月
これまで、鈴木貫太郎氏が77歳で、アメリカ合衆国大統領よりも「7歳も年上」だったのですが、バイデン氏の当選によって逆転されてしまいました。

三度目の正直で大統領に当選

バイデン氏は弁護士として活動後まもなく、ニューカッスル郡の郡議会議員に選ばれ、政界デビューを果たします(1970年から1972年まで)。
1972年には上院議員選挙に民主党から出馬。共和党のJ.カレブ・ボッグス氏とその座を争い辛勝、30歳の若さで上院議員に選ばれます。
これは当時、アメリカ建国以来5番目の若さでの当選ということで話題を集めました。
以降、脳動脈瘤の破裂による入院など、議員活動が危ぶまれる時期もありましたが、着々とキャリアを重ね、やがて押しも押されもせぬ民主党の重鎮となっていきます。
バイデン氏が初めてアメリカ大統領選挙に名乗りを上げたのは1988年の大統領選挙。
民主党の予備選に出馬しますが、イギリス労働党のニール・キノック党首のスピーチを盗用した疑惑が持ち上がり、1987年9月に撤退しています。
ちなみに、バイデン氏の「盗用疑惑」が指摘されたのはこれが初めてではなく、1965年、弁護士になるために通っていたロースクールで論文の盗用が見つかり、単位を取り消されています。
20年後の2008年、ふたたび大統領選に挑みます。
民主党予備選挙をバラク・オバマ氏、ヒラリー・クリントン氏らと戦いますが、この2強が圧倒。2008年1月3日に撤退します。
しかし、同年8月23日、大統領就任が確実となったオバマ氏から副大統領候補に指名され、これを受諾。8月27日に開催された民主党全国大会で、正式に副大統領候補に指名されます。
そして迎えた2008年11月4日、オバマ氏が第44代アメリカ合衆国大統領に就任。自身も第47代アメリカ合衆国副大統領が確定しました。
以降、2期(8年)にわたってオバマ氏を支え続け、いわゆる「三度目の正直」として第46代の大統領選に勝利、2021年1月20日から大統領として執務を行うことになります。
高齢であること、以前大病を患っていることから、大統領選の最中にも、健康不安がたびたび囁かれてきたバイデン氏。
今後の活動に世界中から注目が集まっています。

この記事の監修者
政治ドットコム 編集部
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