政治ドットコムトピックスあなたのお子さんは大丈夫? コロナ禍でほぼすべての世代で体力が低下

あなたのお子さんは大丈夫? コロナ禍でほぼすべての世代で体力が低下

投稿日2021.5.26
最終更新日2021.05.26
この記事の監修者
山口和史
20年にわたって法律、税務、経営等の業界専門誌の編集長を歴任。
2020年から政治ドットコムの理念「政治をもっと身近に。」を実現するため、編集長に就任。
独自の視点と切り口で、政治にまつわる最新情報を発信する。

2021年4月23日、スポーツ庁は2021年6〜11月に実施した「令和2年度体力・運動能力調査」の速報値を公表しました。
世代ごとに体力テストを実施し、その結果を取りまとめたものですが、ほぼすべての世代で前年よりも数値が悪化しています。

もっとも体力が低いのはどの世代?

調査は6〜11歳の「小学生」、12〜19歳の「中高生・大学生」、20〜64歳の「成人」、65〜79歳の「高齢者」を、それぞれ男女別に行われています。
握力や上体起こしなどの筋力系、長座体前屈などの柔軟系、シャトルランや競歩などのスピード系など、幅広く調査されています。
それぞれのテストの結果を点数化し、合計点を平均して世代別・性別で公表されました。

最新調査で「もっとも体力が低い世代」とされたのは、男女ともに60〜64歳で、男性の平均値は28.70点、女性の平均値は27.87点となりました。
こっとも合計点が高い世代である11歳の男性が60.40点、女性が61.72点であることを考えると、半分以下の数値となっています。
前年度調査と比較して、もっとも下落幅が大きかったのは、男性は16歳で対前年比-2.36点、女性は13歳で-2.40点となりました。

 

巣ごもりが原因? 脚力も落ちた

今回の調査で特徴的なのは、男女ともにほぼ全世代で前年から平均点が下落しているところ。
専門科は「新型コロナによってライフスタイルに変化が生じ、その結果、体力が落ちたのではないか」と分析しています。
数ある種目の中で、下落している世代が目立つのが「上体起こし」。
男性では6歳から75〜79歳まで26段階で分かれている年齢区分のうち、前年から上昇したのはわずか4世代(6歳、10歳、14歳、19歳)、女性は5世代(6歳、9歳、10歳、18歳、25-29歳)のみです。

若年層の瞬発力も、前年より落ちています。
20mシャトルランの平均点を見てみると、男性の「8歳から19歳」まで、すべての年齢区分で前年より数値が悪化しました。
特に16歳男性は前年比-8.10点、17歳女性も-8.12点と大幅下落。コロナ禍による自粛が脚力にも大きな影響を及ぼしていることがわかります。

この傾向は50m走にも現れています。
6歳〜19歳まで、14に分けられた年齢区分のうち、前年より速くなったのは男性は(6歳、8歳、10歳、18歳、19歳)、女性は(6歳、8歳、9歳、10歳、19歳)のそれぞれ5区分のみ。
他の年齢区分では、軒並み前年よりも数値が悪化しています。

体重は増加傾向

一方で、体重は増加傾向です。
特に顕著なのは男性で、前年と比較して体重が減ったのは、男性では16歳、17歳、18歳、19歳の4区分のみとなりました。
多感な世代で、自身の外見に非常に気を遣うと考えられる16〜19歳以外はすべての年代で体重増。
不要不急の外出を避けるように繰り返しアナウンスされ、運動や歩く機会が減少する一方で食事の量は減らず、その結果の体重増ということかもしれません。

今回の調査は、2020年6月〜11月の新型コロナウイルス感染第2波の時期に行われたため、調査サンプル数が例年の1/6程度となっています。
そのため、スポーツ庁は参考値扱いにしているとのこと。
とはいえ、中学生や高校生は部活動が制限された上に遊びに行く機会も減り、成人はテレワークの普及で外出が減っています。
その結果、どの世代も例年以上に運動量が減少していることは間違いがなさそうです。

コロナ禍が続く中、なかなか積極的に外出してスポーツを楽しむことははばかられる世の中ですが、できる範囲での運動や食生活の見直しは必要かもしれません。