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2023年8月1週の「デジタル」に関するトピックをご覧ください!
生成AI時代のデジタル人材とは何か、取りまとめられる
<概要>
経済産業省では、デジタル時代の人材政策に関する検討会での議論を踏まえ、「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方」を取りまとめました。経済産業省では、デジタル人材が需要を満たしていない現状を打破すべく、2021年より「デジタル時代の人材政策に関する検討会」を設置していました。
生成AIの技術は、生産性や付加価値の向上等を通じて大きなビジネス機会を引き出すとともに、様々な社会課題の解決に資することが期待されています。一方、デジタル人材に求められる要件も変わっているという背景から、「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方」として、現時点で採るべき対応をアジャイルに取りまとめました。
この内容をもとに、政策面でも
- 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)における、「デジタルスキル標準(DSS)」の改訂
- デジタルスキルについての教育コンテンツを提示するポータルサイト「マナビDX」で、生成AIについての講座を追加掲載
- デジタル推進人材育成プログラム「マナビDX Quest」で、受講生が取り組む課題解決において、2023年度から生成AIを利用
- 「情報処理技術者試験」のうち「ITパスポート試験」について、出題範囲のシラバスに生成AIに関連する内容を追加するとともに、サンプル問題を公開
等が改められることになりました。
<これまでの課題>
- 新たな時代に即したデジタル人材政策の方向性について検討するための「デジタル時代の人材政策に関する検討会」設置当初は、生成AIの急速な普及を予想しておらず、新たな要件として組み込む必要があった。
- 生成AI技術の発展と応用、利用については、関係機関でも現在進行中でキャッチアップをしており、求められるスキル・考え方も柔軟に対応する必要がある。
<これまでの取組>
- 2019年、総務省で「AI利活用ガイドライン」が策定。2022年には経済産業省で「AI原則実践のためのガバナンス・ガイドライン Ver. 1.1」が策定。
- 2023年5月、AIの活用に関する課題やリスクに対する具体的な取り組みを検討する「AI戦略会議」が初開催される(AI戦略実行会議を改組したもの)。
- 2021年、経済産業省で「デジタル時代の人材政策に関する検討会」が設置。2023年6月の検討会で、初めて生成AI登場によるデジタル人材のリスキリングについて議論が行われた。
<これからの課題>
- DX 推進に向けたより専門的なレベルでの人材育成やスキルへの影響については現時点では明確になっておらず、現状は生成AIに関するリテラシーを持った人材を増やしていくフェーズであると考えられる。
- IPAが主催する、日本の国家試験の1つでもある「情報処理技術者試験」についても、生成AIの登場を踏まえた見直しの検討が不可欠となっている。
(参考)
・経済産業省「ニュースリリース:「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方」 を取りまとめました」」
・経済産業省「デジタル時代の人材政策に関する検討会」
・独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「公式ウェブサイト」
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参考URL:株式会社PoliPoli|note ニュースレター|8月1週【デジタル】生成AI時代のデジタル人材とは何か、取りまとめられる