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政治ドットコムニュースレター【スタートアップ】再生可能エネルギー海域利用法の改正案を国会へ提出、洋上風力発電を排他的経済水域に設置可能に

【スタートアップ】再生可能エネルギー海域利用法の改正案を国会へ提出、洋上風力発電を排他的経済水域に設置可能に

投稿日2024.3.29
最終更新日2024.03.29

政策共創プラットフォーム『PoliPoli』(https://polipoli-web.com/ )を運営する事務局が、注目されている政策課題を、ニュースレターとしてお届けします。
政策・取り組みから見る注目のニュースについて、ぜひご覧ください

<概要>

2050年カーボンニュートラル実現に向け、政府は「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律」の一部を改正する法律案を国会に提出しました。

本法律の改正により、排他的経済水域(EEZ)における海洋再生可能エネルギー発電設備の整備を促進します。

今回の改正案では以下の2点を変更を求めるものです。

(1)排他的経済水域における海洋再生可能エネルギー発電設備の設置を許可する制度の創設

  • 経済産業大臣による海洋再生可能エネルギー発電設備設置募集区域の指定
  • 経済産業大臣および国土交通大臣による、設置しようとする者に対する仮の地位の付与
  • 協議会の組織化と、協議の基準を満たす者への発電設備設置の許可

(2)海洋環境の保全を考慮し、環境大臣による調査や手続きの特例措置の創設

<これまでの課題>

洋上風力発電は、再生可能エネルギーの主力電源化に向けた大きな技術革新とされています。経済産業省は「洋上風力産業ビジョン(第一次)」で、2030年までに1,000万kW、2040年までに3,000万kW~4,500万kWの導入目標を掲げています。しかし、2017年時点の導入実績として、日本と同様に海に囲まれているイギリスは、6,836MWの洋上風力発電が導入されているのに対して、日本はわずか20MWでした。

また、現行の「再エネ海域利用法」では、洋上風力発電の適用対象を「領海及び内水」としており、排他的経済水域(EEZ)についての定めがなく、展開することができない問題がありました。

<これまでの取り組み>

<論点>

  • 海洋再生可能エネルギー発電設備の整備促進区域の指定の際に、国が必要な調査を行い、海洋環境等の保全の観点から適切な配慮されるか
  • 海域や事業者の選定にあたり、沖合漁業などの海域の先行利用者との共存のための運用や利害調整が行えるか
  • 地域固有の事情を鑑みた、事業計画の詳細を、募集要領で適切に基準を設けられるか

(参考)

経済産業省「「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律の一部を改正する法律案」が閣議決定されました」

経済産業省「洋上風力産業ビジョン(第一次)」

経済産業省「齋藤経済産業大臣の閣議後記者会見の概要(2024年3月12日)」

国土交通省「2050年カーボンニュートラル実現のための基地港湾のあり方に関する検討会」

『PoliPoli』に掲載されている、スタートアップに関する政策

誰でも気軽に政策に関する意見を投稿できるプラットフォーム『PoliPoli』には、スタートアップに関する政策が投稿されています。

ぜひ政策提言やコメントをしてみて下さい。
上記政策の閲覧・コメントはこちら
https://polipoli-web.com/projects/gOEEa0N50Rd7UFHhdmhn/story

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参考URL:株式会社PoliPoli|note ニュースレター

この記事の監修者
政治ドットコム 編集部
株式会社PoliPoliが運営する「政治をもっと身近に。」を理念とするWebメディアです。 社内編集チーム・ライター、外部のプロの編集者による豊富な知見や取材に基づき、生活に関わる政策テーマ、政治家や企業の独自インタビューを発信しています。