政治とは、主権者が領土や人民を治める政(まつりごと)を指します。
また政治には、意見の対立を調整し、社会の意思決定をするという意味もあります。
今回は政治について
- 政治の定義
- 政治の役割
- 日本の政治の仕組み
- 政治資金
などをわかりやすく解説します。
本記事がお役に立てば幸いです。
1、政治とは
政治には以下2つの意味があります。
- 主権者が領土や人民を治めること
- 社会の対立を調整し、社会全体をまとめること
「政治って国家だけのものじゃないの?」と思った方もいるかもしれませんが、政治は会社や学校にも存在します。
人が集まれば意見や考え方も違うため、そうした違いを放置してしまうと争いやトラブルの原因にもなります。
そのため政治による意見の調整が必要になるのです。
2、政治の役割
政治が担う役割は、多数の人が暮らす共同体(社会)における秩序の維持と発展です。
古代ギリシアでは、敵から土地を守るためにポリス(都市国家)が生まれ、中世では、封建制度により各々の能力に沿った共同体が形成され、近代では、豊かな共同体を実現するための学問が発達しました。
もし政治が行わなければ、こうした共同体のルールや共通意識は形成されず、争いによって分裂していた可能性も高いです。
政治とは、共同体(社会)を維持し発展させていくために必要な「コミュニティの基盤」と言えるかもしれません。
参考:1 私たちの政治 群馬県
3、日本における政治の仕組み
現行の日本における政治では
- 国民
- 憲法
- 政府
- 国会
などが重要な役割を担っています。
日本の政治は『国民主権』が基本であり、国民が政治権力の責任主体です。
国民主権は日本国憲法で定められており、憲法は国の最高法規(1番大事なルール)になります。
国民が主権を持つため、政治の実働部隊である政府と国会で働く国会議員は、国民の投票によって決まるのです。
政府は『内閣』とも呼ばれ、内閣総理大臣と国務大臣で構成されています。
内閣は国の行政を担う機関であり、主な仕事は国会にさまざまな政策の提案をすることです。
国会では提案された政策などが話し合われ、その内容や施行について決定します。
政府とは?政府という言葉の意味・内閣と省庁の仕事を簡単解説
4、政治資金とは
政治資金とは
- 政治家
- 政党
- 政治団体
の政治活動に必要な資金です。
政治資金は『政治資金規正法』に基づき、公開が義務付けられています。
政治資金の使い道は主に以下の2種類です。
- 事務所の人件費及び光熱費などの経常経費
- 選挙やパーティー(宴会)開催などの政治活動費
政治資金の財源には、寄付やパーティーで集まったお金、政党交付金などがあります。
政治家がパーティーを開催してもいいの?と疑問に思った方もいるかもしれません。
- 政治家への寄付(政治献金)
- 政治資金パーティー
について、更に詳しく確認しましょう。
(1)政治家への寄付(政治献金)
日本では政治家への物品を除く直接的な寄付(献金)は禁止されています。
ただし物品の場合も、年間150万円以下に限られます。
政治家にお金を直接寄付したい場合は、後援会や資金管理団体に寄付をすることです。
この場合も、1団体につき年間150万円までです。
また、政治家個人に対する寄付は、選挙運動に関するもの(陣中見舞いなど)に限り、年間150万円以内で寄付ができます。
ただし、企業や組合などの団体による、政治家個人に向けた寄付は一切禁止されています。
(2)政治資金パーティー
政治資金パーティーとは、政治資金を集めるために開催されるイベントです。
パーティーは原則、政治団体によって開催され
- 勉強会
- 励ます会
- セミナー
などが行われます。
ただし、政治資金パーティーの開催者は「開催するパーティーが政治資金パーティーであること」を書面で伝える必要があります。
参加者はパーティー券の購入により、お金を支払います。
パーティー券の購入は政治活動への寄付には当たらないためです。
パーティーという性質上
- パーティーの収入の明確化
- パーティー券の大口購入者の公開
- 量的制限や斡旋制限の規制(支払額の制限、威迫的行為の禁止など)
といった規則が決められています。
まとめ
今回は「政治」について解説しました。
政治をより身近に感じていただけたのではないでしょうか?
政治とは共同体をまとめあげ、より良い暮らしや生活を実現するためのものです。
新聞やネットニュースなどを通じて関心を向けてみてください。