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国土交通省とは?交通の整備・開発を推進する省庁についてわかりやすく解説

投稿日2022.9.30
最終更新日2022.09.30
この記事の監修者
政治ドットコム 編集部
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国土交通省という名前はよく聞くけど、何をしている組織なのかあまりわからない方も多いのではないでしょうか?

国土交通省は、交通全般や気象、観光まで幅広い分野で日本を支えています。

テクノロジーの発展によりますます便利になる交通インフラの整備や外国人観光客の誘致など私たちの生活に密接に関わる分野が国土交通省の担当範囲です。

そこで本記事は主に以下の3点を解説します。

  • 国土交通省の組織図と仕事
  • 国土交通省の組織別予算配分
  • 国土交通省が掲げている課題

省庁について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

省庁とは?1府11省1庁(1府12省庁)について簡単解説

「省庁とは何か?」と聞かれても、漠然としていて答えられない人は多いかもしれません。 日本には1府11省1庁(1府11省2庁、1府12省庁とされる場合もあります)の「省庁」があり、それぞれに持つ役割や規模によって名称が分けられています(※)。 どの省庁も私たちの生活に密接に関係しているので、この記事を読んでぜひ学んでください。 今回は 省庁の定義 中央省庁再編の内容...

1、国土交通省とは

(1)どんな役割を持つ組織なのか?

国土交通省とは主に以下の4つを専門とする省庁です。

  • 空路
  • 道路
  • 海路
  • 土地の整備・管理

国土交通省とは中央省庁再編で「運輸省、建設省、国土省、北海道開発庁」が統合されて生まれた省庁です。

国土交通省には「観光庁、気象庁、海上保安庁」も含まれています。

(2)国土交通省の現在のトップはだれ?

国土交通省のトップとは「国土交通大臣」のことです。
令和4年9月14日現在の国土交通大臣は斉藤 鉄夫(さいとう てつお)氏です。

また、国土交通大臣の次に偉い役職は「国土交通副大臣」です。
国土交通副大臣は2名おり、令和4年9月14日現在では、石井 浩郎(いしい ひろお)氏と豊田 俊郎(とよだ としろう)氏です。

2、国土交通省の組織図と仕事

国土交通省の中でも多くの組織が存在しますが、大きく以下の4つに分類できます。

  • 本省
  • 外局
  • 特別の機関
  • 施設等機関

それぞれ解説していきます。

(1)本省

本省に該当する組織名と主な仕事は以下の通りです。

組織名 主な仕事
大臣官房
  • 国土交通省の全体の連絡や調整をする。
総合政策局
  • 国土交通省の各局にまたがる政策のとりまとめ。
  • 例)環境政策、バリアフリーなど
国土政策局
  • 未来の国土の姿を描き、実現する。
不動産・建設経済局
  • 土地を有効に利用できるような政策を推進する。
  • 建設産業や不動産業などの指導監督や育成をする。
都市局
  • 安全で快適なまちづくりの推進をする。
水管理・国土保全局
  • 地震や水害などの自然災害に関する対策を考案する。
  • 良好な水環境の実現をめざすための施策を考案する。
道路局
  • 全国の道路の計画・整備をする。
住宅局
  • 安全・安心で豊かな住生活の実現をする。
鉄道局
  • 安全で、より速く、快適に利用できる鉄道の整備をする。
自動車局
  • 安全で環境に優しい、快適な自動車社会の実現をする。
海事局
  • 国の暮らしを支える海運の国際競争力の強化をする。
  • 造船業の発展を進める。
  • 船員の雇用や教育をする。
港湾局
  • 港湾の開発計画や整備をする。
  • 藻場や干潟の再生など。
航空局
  • 飛行機が安全・快適に飛べるための、空港づくりや航空管制をする。
北海道局
  • 豊かな食料や優れた資源・特性をいかすための北海道開発を推進をする。
政策統括官
  • 総合交通、物流、危機管理の政策を立案・実施をする。
  • 省の政策を評価する。

(2)外局

外局に該当する組織名と主な仕事は以下のようになっています。

組織名 主な仕事
観光庁
  • 日本の魅力を海外へ発信する。
  • 国際的にも魅力ある観光地をつくる。
気象庁
  • 気象や地震・火山活動、地球環境などのデータを調査・提供する。
運輸安全委員会
  • 航空・鉄道・船舶の事故などの発生原因の究明をする。
  • 事故の再発防止策を考える。
  • 被害を少なくするための調査・研究をする。
海上保安庁
  • 海上の安全を確保する。
  • 海上の警備をする。
  • 海難救助や海洋調査をする。

(3)特別の機関

特別の機関に該当する組織名と主な仕事は以下のようになっています。

組織名 主な仕事
国土地理院
  • 測量をして国土の状態を把握する。
  • 国土管理に不可欠な地図を作成する。
  • 地震などによる地殻変動を監視する。
小笠原総合事務所
  • 小笠原諸島にかかわる国の行政事務処理。
海難審判所
  • 海上交通の安全を確保する。
  • 裁判に似た手続きにより、海で起きた事故について審判を行う。

(4)施設等機関

施設等機関に該当する組織名と主な仕事は以下のようになっています。

組織名 主な仕事
国土交通政策研究所
  • 国土交通省の政策を進めるための基礎的な調査・研究をする。
国土技術政策総合研究所
  • 「美しく安全で活力ある国土」づくりをめざした国土交通省の政策のうち、技術的な政策の企画・研究をする。
国土交通大学校
  • 国土交通省の職員や行政に携わる関連団体の人たちが、職務を行うために必要な知識を学ぶための学校。
航空保安大学校
  • 空の交通の安全を守る職員として、専門的な知識と技術を学ぶための研修施設。

参照元:https://www.mlit.go.jp/kids/about.html

3、国土交通省の組織別予算

令和4年度の国土交通省の予算は、7兆5,570億円で、主に公共事業関係費に関する費用となっています。

予算の配分は主に11個の組織に配分されます。

  • 社会資本整備総合交付金
  • 都市局
  • 水管理・国土保全局
  • 道路局
  • 住宅局
  • 鉄道局
  • 港湾局
  • 航空局
  • 官庁営繕部
  • 不動産・建設経済局
  • 海上保安庁

内訳の比率は以下のグラフのようになっています。

主に「社会資本整備総合交付金」と「道路局」に多く配分されているのは、全国の道路整備や災害対策などに膨大な費用が必要だからです。

データ参照元:https://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo05_hh_000226.html

※計数はそれぞれ四捨五入しているため端数において合計とは一致しないものがあります。

4、国土交通省の今後の課題

国土交通省は、以下のような理念を掲げています。

  • 人々の生き生きとした暮らしを支える活力ある経済社会の実現
  • 日々の安全
  • 美しく良好な環境の実現
  • 多様性ある地域の実現

上記の理念実現に向けて、国土交通省は以下の3つを今後の課題として重要視しています。

  • 老朽化インフラの増加
  • 災害の頻発・激甚化
  • 地域の移動手段の確保

それぞれ解説していきます。

(1)老朽化インフラの増加

老朽化インフラの増加に関して、国土交通省は以下のように現状と課題を表明しています。

<現状と課題>

①高度成長期以降に集中的に整備した社会資本が今後一斉に老朽化。今後20年間で、建設後50年以
上経過する施設の割合が加速度的に高くなる見込み。

②厳しい財政状況下で必要な社会資本の機能を維持していくためには、様々な工夫を凝らし、的確に維
持管理・更新等を行うことで中長期的なトータルコストの縮減や予算の平準化を図る必要がある。

引用:https://www.mlit.go.jp/common/001102053.pdf

上記を簡単にまとめると、以下の通りです。

<現状と課題>

  • 20年後に建設から50年以上経過する施設が一気に増える。
  • 災害対策のために、古い施設の安全を確保する必要がある。
  • 限られた財政で機能を維持するには、既存の施設等をうまく利用して工夫する必要がある。

(2)災害の頻発・激甚化

災害の頻発・激甚化の増加に関して、国土交通省は以下のように現状と課題を表明しています。

<現状と課題>

①切迫する巨大地震・津波等の被害を最小化するための防災・減災対策は待ったなしの課題。

②依然として不十分な耐震化の状況は被害拡大の主要な要因。

③世界の活火山の約1割が存在する我が国において、いつ大規模噴火が起こってもおかしくない状況。

引用:https://www.mlit.go.jp/common/001102053.pdf

上記を簡単にまとめると、以下の通りです。

<現状と課題>

  • 災害対策はすぐにでも取り組まなければならない重要な課題である。
  • 耐震化が十分に進んでいないことが被害拡大の大きな要因である。

(3)地域の移動手段の確保

地域の移動手段の確保に関して、国土交通省は以下のような現状と課題を表明しています。

<現状と課題>

①中山間地域等においては、日常の買い物や医療など住民の生活に不可欠な生活サービスをいかに確保していくかが、周辺集落を含め地域全体を維持する上で最も大きな課題である。

②多くの地方都市でも、拡散した市街地で居住の低密度化が進み、医療・福祉、商業等の生活サービス機能の維持が困難になることが予想される。

引用:https://www.mlit.go.jp/common/001102053.pdf

上記を簡単にまとめると、以下の通りです。

<現状と課題>

  • 地理的条件が悪い地域において、生活必需品に困らないための移動手段やサービスを確保する必要がある。
  • 地方の人口が減少傾向にあり、商業施設や病院などに人が集まらなくなる。

まとめ

国土交通省は交通から観光まで幅広い分野に携わっているため、省庁の中でも最も重要な組織の1つであると言えます。

国土交通省の働きは、私たちの生活に大きく影響する内容が多いため、この記事をきっかけに国土交通省の動向をチェックしてみるのもおすすめです。

この記事が政治への関心・興味を持つきっかけになれば幸いです。